おみまい堂書店物語
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健康の棚

父よ、ロンググッドバイ/父親からの最後の伝言

こんばんは。おみまい堂書店です。
今日は、この本を持っていきますね。




今日も介護の本です。

父親が認知症になり介護施設へ。そして息子は、目の前に次々に起こる問題にぶつかりながら、父の人生の最後までを看取る物語です。

以前、書いた“俺に似た人”でも、父親の最後までを看取る話でしたが、幼少の頃から見てきた父親が、老いて小さくなっていく姿って、息子からすれば、どこか哀しいというか、母親とは違った感情があると思います。

子供の頃、絶対的だった大きな存在の父親。
青年期から大人になっても、社会の先輩として、どこか一番の憧れ的な存在だった父親。

おみまい堂店長が子供の頃も、父親はこの世界で一番大きな存在であり、そして一番恐い存在でした。

絶対的な存在で、ケンカに負けて帰ってきた時などは、余計に怒られ、「勝つまで帰ってくるな!」と、家を放り出されたり、悪いことをすれば、灸をすえられ、押し入れに閉じ込められたりもしました。

でも、その根底には、かっこよくて一番頼れる、何があっても守ってくれる存在という感覚が、幼少ながらも、どこかでありましたし、

思春期から大人になってからは、一人の男として、大人として向き合ってくれ、まっすぐ、そして一番の理解者、見守り者としていてくれました。

おみまい堂店長の父親も、今はもう70歳半ば。
一昨年、膀胱がんの手術をしたものの、今も元気ですが、やや丸くなり優しくなって、そして、昔より、ひとまわり小さくなったような気もします。

これからどんどん年老いて、老年期に入り、もっと小さくなり、いろんなことも忘れていってしまうかもしれないなと思うと、少し寂しい気はしますが、

どんな状態になっても、弱り果て、何もわからなくなり、もう自分では何もできなくなったとしても、あの頃の、大きかった父親の姿は、ずっと忘れないと思います。

そして、人生の最後の最後まで、生き方みたいなものを、きっと残してくれてるんだろうなって思います。

『父よ、ロンググッドバイ 男の介護日誌』

・・・自分の父親のことを思い浮かべながら、重ねながら、父親って、最後まで身をもって人生を教えてくれる存在なんだなって、そんなことを思わせてくれる一冊です。

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2016年4月 双葉社刊
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