おみまい堂書店物語
本好き看護師がつくった本屋さんです。人生に寄りそう本を毎日届けます。
健康の棚

最強の老人介護/老いは人生の帰り道。

こんにちは。おみまい堂書店です。
今日は、この本、持っていきますね。



1974年から特別養護老人ホームの生活指導員として勤務し、その後、リハビリテーションの学校へ進学。理学療法士として再び、特別養護老人ホームへ復帰。
その後、「生活とリハビリ研究所」と代表を務め、各地で講演活動や、介護に関わる書籍を多々執筆するなど、介護業界で活躍を続ける三好春樹さんの本です。

1974年から介護の世界って、すごいですね。
まだ介護保険もなく、認知症も痴呆と呼ばれ、介護福祉士なんて資格もない時代から働いていたのですから大ベテランです。

その三好さんが書かれた、介護現場でのことや、そこで役立つ介護技術などが入っています。

この本の帯にある、
「行きっ放しの思想」から「帰り道の思想」へとは、簡単に言うと、人は成長しながら人生を進んでいくもの。でも、いつかその終着点はあり、老い、死んでいくという運命を辿る。
その運命を認め、幸せと思える社会や思想が必要なんじゃないか・・・ということです。

「老い」って、ネガティブに取られてしまいがちですが、確かに肉体が生の終わりに向けていくことですが、終わっていくんじゃなく、「帰っていく」だけ・・・。

おみまい堂店長も、これまで何度も老衰死も見てきましたが、その瞬間に立ち会った時、

「いい人生でしたか?」
「お疲れさまでした。ゆっくりお休みください」

と、心の中で話しかけながら手を合わせています。

一生懸に命働き、子どもを育て、そして役目を終え、長い人生を全うしたのですから。

介護って、老いという人生の帰り道を、幸せに過ごせるようにサポートする、杖役の仕事なんですよね。

そんな帰り道の道案内をする技術と、ハートを感じられて、自分の人生の帰り道のことも考えるキッカケになる一冊です。

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2008年6月 講談社刊
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