おみまい堂書店物語
本好き看護師がつくった本屋さんです。人生に寄りそう本を毎日届けます。
世界・社会の棚

朱鷺のキンちゃん 空を飛ぶ/どこかで消えていくひとつの命。

こんにちは。おみまい堂書店です。
今日は、この本、持っていきますね。


日本生まれの最後の朱鷺(トキ)、キンちゃんの物語です。

2003年10月10日。
天然の朱鷺、キンちゃんは、佐渡トキ保護センターの金網の中で、最後の飛翔をし・・・ゲージに頭をぶつけ・・・死にました。

こうしてまたひとつ、日本の、この地で生きてきた固有種が消えたのでした。

最期の朱鷺を守る人たち、
命をつなげていこうとする人たちと一羽の朱鷺への思いや情熱のドラマ。
悲しい物語ですが、でも、その中に希望も見える物語です。

日常の中では忘れがちですが、
昔は、当たりまえにいた身近な生き物たちが、開発や、環境破壊、外来種の影響で今も、どんどん姿を消しています。

日本各地で、一年一年、ニッポニア・ニッポンが消えています。

そういえば、子どもの頃によく見ていた、日本ザリガニや、石亀、クサガメ、メダカなんかも、本当に見なくなりましたね。

気付かない間に消えてしまっていることや、失っていること、いっぱいあるのかもしれません。

毎日、自分の暮らす枠の中で、いっぱいいっぱいで忙しく過ぎていきますが、少し、こういう隣にある世界に目を向けてみるのもいいかなって、

本当は目を向けないといけないことじゃないかなって・・・そう思って。

少し脱線しましたが、最後の朱鷺、キンちゃんと、ともに過ごした人たちの時間。
涙がこぼれる一冊ですよ。


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2005年7月 理論社刊
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