おみまい堂書店物語
本好き看護師がつくった本屋さんです。人生に寄りそう本を毎日届けます。
コトバ・詩・絵本の棚

戦争で死んだ兵士のこと/死から学ぶ生のこと。

こんにちは。おみまい堂書店です。
今日は、この本、持っていきますね。



悲しい、でも、命のことや、人生のことを考えさせられる一冊です。

『のどかな森の中の湖のほとりに、ひとりの兵士が死んでいる。』

そんな一文から物語ははじまり、
この兵士のこれまでの生きてきた道が巻き戻されていきます。

戦争でも、災害でもそうかもしれませんが、
何人が亡くなった、何人が犠牲になったという報道や記録って、

個ではなく、人数という縛りで知らされるためか、どこかで真実味なく感じてしまいます。

でも、その一人一人には、今の自分と同じように、それまでに生きてきた道があって。
とある家に生まれてから、いろいろな出会いや別れ等の経験をしながら、
親がいて、友がいて、恋人がいてと、周りにもいろんな人がいる訳で・・・。

誰もいない森の湖のほとりに、屍となって横たわる兵士。
その一人の兵士の死から、戦争と死のことや、そこから生きるということも、

少し切ない物語ですが、でも、その中になぜか、明日への力も感じられる一冊ですよ。

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2001年12月 メディアファクトリー刊
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